2014.12.31
年の夜
2014.12.31
玄関

玄関は人なら顔と年用意
「当たり前のことを当たり前にやる」と云う事を大切にしていきたい、今年も来年も・・・・・。野球ならゴロは真正面で捕るのが基本。人生もかくありたい。まぁ、狭い玄関ではあるが・・・・・・・。
2014.12.31
父の句

考(ちち)の句の如く囲碁打ち冬籠
今年の正月は「考(亡き父)の句」の如くとなった。リハビリが手間取り、思うように動けない悔しさは若干あるが、それをチャンスとして、囲碁も上達したいものである。碁どころ・・・・良い言葉である。前橋市箱田町も・・・・、それぐらいには、囲碁が好きになった。
2014.12.31
弟よ

弟の句を眺めゐる年の暮
奥座敷に短冊を飾ってある。お世話になった人、そしてとても大切に思っている人の句である。そこに突然弟が加わった。今年の2月27日のことである・・・・・・。人生のあり方は人によって違うし、価値観も違うと思うが、それにしても・・・あまりに突然で61歳の若さは惜しいと思う。私は1カ月前に66歳になったが、まだやりたいことがいっぱいあるから・・・・。「雲海や巨鯨の如き薬師岳」(山元重男)。良い句を詠む、山の好きな男であった。家族もとても大切にしていた。本当に仕事も好きでいつも忙しいとばかり言っていたような気がする。そんな男だった、弟よ・・・・。
2014.12.31
年用意

鰤の句を今年も飾る年用意
旧師前田普羅の句、「鰤網を越す大浪の見へにけり」」の句を今年も玄関に飾る。それが我が家の年用意。そういえば、奥座敷の掛け軸もお正月は「富士」に決めている。私の年末の仕事はその程度だが、とても大切にしている。
2014.12.31
富士思ふ

富士思ひ掛け軸仰ぐ大晦日
今朝は絶好の好天気だがスキーにいくという計画は延期した。リハビリに手間取り運動不足では・・・・?との危惧を説明できず,奥座敷で一人掛け軸の富士を見て居る。iいつも行く湯の丸スキー場への道に富士が見えるところがあるからである。大いなる富士の山。「晴れて良し曇りても良し富士の山」と詠んだのは、山岡鉄舟であったろうか。
2014.12.30
榛名麗し

暮れなずむ榛名麗し年の果て
12月30日(火)になった。昨晩は忘年会、私にしては飲み過ぎて、今日の大掃除は辛いものがあった。それにしても、今日の榛名山はとても綺麗だ。薄紫に日が暮れていく・・・・、大自然に抱かれとても幸せな気分だ。
2014.12.30
冬の雲

留まるも姿は自在冬の雲
冬になると凍て雲というか、あまり動かない。しかし、今日の雲は、夕暮れの中、形を変えて自在に動く。珍しく感じて、車を側道に寄せ、あわててシャッターを切った。第二の故郷、前橋を見おろす赤城山(あかぎ)にかかる冬の雲・・・・・・・・。
2014.12.30
赤城の夕暮れ
2014.12.30
冬雀

一枝にその座を占むる冬雀
今朝はとても良いお天気で散歩も楽しかった。見上げると雀も同じように感じていたのか、一枝にじっと動かず、何かを見ていた。青空にじっと動かない雀・・・・。ここは私の席だとでも言っているようだ。
2014.12.28
謎の木の実
2014.12.28
草津幻想

湯煙が雪を惑わす草津かな
「草津幻想」と云っても良いような雪景色。湯煙と降る雪が醸し出す幻想的な風景である。草津温泉は、江戸時代の温泉番付では当時の最高位である東大関に格付けされた、日本を代表する名泉の一つである。北西部には草津白根山(2,160m、湯釜)、本白根山(2171m)、逢の峰(2110m)がある。
2014.12.28
草津湯畑
2014.12.28
湯煙

湯煙が雪に溶け込む草津の湯
温泉と云えば昨年は長女が12月帰国し、お世話になっている友人のKさんと我が家に来た。草津温泉にご案内したが、やはり草津は草津、温泉が非常に良かった。雪がかなりあったが今年はどうであろうか?
2014.12.27
雪残る

雪残るブロンズ像の足元に
晴天だが沼田市はほぼ0度、午後1時頃だが、すっきりしたお天気で山も綺麗だ。ブロンズ像の足元には雪が残っている。そういえば、昨年行った、1月のパリは凄く寒かった。学生時代、留学時代も彫刻を学んでいた次女。先生であった佐藤忠良氏の作品のブロンズ像からの発想。彼女は、週末はノルマンディーへ行くと行っていたが・・・・・・・。
2014.12.27
風花

風花の舞ふや枯木を彩りて
晴天であるのにどこからともなく、ちらちらと雪片が舞い、枯木の枝につもったりする。「風花」・・・このような美しい言葉が俳句の季題にはある。山を行く人の肩とか、リュックにも自然に積もったりする。自然は素晴らしい。
2014.12.27
山眠る

おおらかに雲に抱かれ山眠る
ゆったりとという表現がぴったりの眠る山。真綿の様な雲が周りを囲み、まるで抱かれているような感じさえする。
旧師普羅は「大いなる足音聞いて山眠る」と詠んでいるが、どのような景色だったのだろう?
2014.12.27
雪ふりて
2014.12.27
氷柱

露天湯の蒼き空にも氷柱かな
今年初めて氷柱を見る事ができた。沼田まで来ると雪国と云えるのだろうか?雪国の生活は厳しい。山口青邨には、「みちのくの町はいぶせき氷柱かな」という句があるが(いぶせきは気がやすまらないぐらいの意味)、やはり雪国の生活は大変なのだろう。
2014.12.27
裏赤城
2014.12.27
祈り

数え日にただ手をあわすこともあり
「古来、上野総社神社は上野の総鎮守なり、上野総社神社は国内総神社の神集ひ座す御神地なり」と言われている。
今朝は、今年一年の感謝の意を込めてただ手を合わせてきた。無事生かせて頂いている感謝あるのみ・・・・。お参りするに相応しいお天気で、ピリッとした空気は気持ちを凛とさせる。
2014.12.26
聳ゆる松

どうどうと聳ゆる松よ極月も
我が家の近所の散歩道には、菅原神社の「大欅」と、元養蚕をなさっていたと思われる家の大きな「松」がある。青空に聳える松には歴史を感ずるし、人間の煩わしさというか、師走の忙しさにも関係無く、実に堂々としている。
我々も、「かくありたい」ものである。
2014.12.26
冬木の芽(辛夷)

赤城根にじっと堪えたる辛夷の芽
ここ前橋市は,赤城山の麓にある。この北関東の真っ蒼な空の下、辛夷が毎日少しずつ、芽を大きく、ビロード状に膨らませていく。寒空に少しずつでも、確実に大きくなっていく、冬木の芽を見るのは楽しみだし、その姿に励まされることもある。眠りつつも春に備えて頑張っている辛夷・・・。
2014.12.26
榛名の朝

冴ゆる朝あくまで近き榛名富士
冬の朝は寒気厳しく、身の引き締まる思いがある。今年もいろいろあったがあと数えるほどの日数しかない。毎日榛名山を見ているが、今朝は空気も澄んでいるせいか、殊更近く感ずる。群馬に住み身近にも感ずるようになった榛名富士・・・。
2014.12.26
薄氷(うすらい)

薄氷に模様なしたる川面かな
今朝は風が冷たく、散歩道にある滝川を覗いて見ると、結氷し模様が面白い。空気もピリッとし故郷の冨山を思い出す。
もっとも冨山はもう雪が降っていることだろう。氷ると云えば、蛇笏の句を思い出す。「林間の篠分くる瀬の氷りけり」(蛇笏)
2014.12.25
夕暮れ浅間

仰ぎ見る雪嶺浅間夕まぐれ
旧師前田普羅が愛した浅間山。彼は「春寒浅間山」を三部作の一つとして出しているが、雪の浅間山も実に素晴らしい。
しかも冬至が過ぎ、師走も押し迫った夕暮れの浅間山は、雪をいただき、薄紫に暮れていく。大好きな浅間山の絶景である。
「大いなる足音きいて山眠る」(普羅) 日本の山河は素晴らしい。
2014.12.25
裾野の広き赤城山

凍雲に裾野の広き赤城かな
全く動きを見せない凍雲。その長さに負けないくらいの裾野を広げる赤城山。上毛カルタの通りである。玉村からの雄大な景色。今日は前橋南ショッピングモールへ行き、日本最大級の書店(つたや)で時間を過ごす。
2014.12.25
冬木立
2014.12.25
冬の雲

冬の雲ゆったり流る庁舎かな
長女と市役所へ寄った。市の駐車場から、県庁の庁舎がやけに大きく見えた。同時に・・・冬の雲が堂々とゆったり流れ、県の庁舎(人工物)の限界を見たような気がした。何百億掛かろうが、やはり永遠ではない。自然には勝てないのである。ピリッとした空気が妙に頭を冴えさせる。
2014.12.24
我が心の穂高

風花の舞ふや心の穂高にも
寒さが急に厳しくなり風花が舞うようになる(冬の青空に舞う雪が風花である。風に舞い散る花の様な雪・・・風花)。所謂風花日和に、心の中の山、穂高はどうであろうかと考えたりもする。冬の山は素晴らしい。旧師前田普羅は次の句を残している。
「上つ毛や風花おろす山を並め」(普羅)。この写真を提供して下さった友人T氏に感謝。