2016.02.26 梅の花
梅の花(H28,2)
 
香しき白梅天の華となり

蒼天にまさに白梅が咲きだした。かぐわしい香りとともに天の華たらんとして存在感がある。万葉の頃は花といえば梅の事であった。
その事が良く理解出来る朝のひとこまではある。
2016.02.26 梅咲く
梅咲く(H28,2)

梅咲くや蒼天まさにキャンバスに

やはりもう春なのだと寒い空気の中で感ずる。梅が枝を凛と伸ばし、蒼い空をキャンバスに咲き始めたのである。
2016.02.26 鴨の団地
鴨の団地(H28,2)
 
滝川に鴨の団地と覚えたり

朝の素晴らしいお天気の中、散歩していると、滝川に写真の如く、まさしく鴨の団地が出来あがっていた。 それにしても1羽ずつよくもきちんと団地に納まっているものだ。この句は写生そのものであるが、俳諧にも通じているのかも・・・。鴨を詠んで格調の高い句もある。「忽ちに降りたる鴨の陣なせる」(年尾)。
2016.02.26 凍てし雲
立山連峰NO2(H28,2)

凍てし雲押し上げ坐する立山三山

父母の墓参をしようと走っていると、月岡辺りだろうか、急に雲が上に上がり、立山三山を仰ぎみることができた。朝の雨の中、ホテルを出て来たのだから、実に嬉しい思いがした。凍雲はあまり動かないものだからである。姿を表した立山三山・・・・・。故郷が私を迎えてくれたと素直に感じた。
2016.02.24 囲炉裏
囲炉裏(H28,2)
 
炉をあけて持て成す兄の律義さよ

墓参りの後、実家に寄った。兄が朝早くから広間に炉をあけ、炭をおこして待っていてくれた。まさしく頭ガ下がる思いになる。姉がこころよく迎えてくれ、いろんな話ができた。墓参りをして良かったとつくづく思う。亡き両親のお陰だろうか?兄に囲碁を教えて貰い最高の一日となった。
2016.02.24 墓参り
墓参り(H28,2)

鎮もれる霧氷の中の墓参り

弟重男の三回忌は2月21日(日)に行われ、本日22日(月)は父と母の墓参り、弟の分骨もなされている。ピリッとした空気の中で、お墓のまわりに落ちた杉の葉等をとり、凍っている部分もあるが、とにかく綺麗に掃除をして手を合わす。凛とした空気がとても気持ち良い。静かなひと時を過ごさせて貰った。後で実家に寄ったら、兄が何回も電話をくれ、雪が有ると思うので長靴を用意してくれていたとの事。感謝あるのみである。
2016.02.24 堰堤
本宮堰堤(H28,2)

きさらぎの水音深く変はらざる

冨山市本宮の堰堤である。小見小学校に通っていた頃から50余年経つが、まさしく今も変わらず私を迎えてくれる。本宮に帰って来た気がする景色ではある。雪解の水音とは明らかに違う深い水の音である。野見山朱鳥に「きさらぎの水のほとりを時流れ」の句がある。
2016.02.24 春を待つ
剣岳(H28,2)

春を待つ岩稜やさし剱岳

2月も21日ともなると何故か剱岳の岩稜もやさしくなだらかに感じられる。ホテルから墓参りに向かう途中に眺められた剱岳・・・。
「地の底にあるもろもろや春を待つ」(たかし)の句もあるが、故郷の山は何故かやさしく、立山下に私を迎えてくれているようにも感じた。
2016.02.23 薬師岳
薬師岳(H28,2)

見上ぐれば雪嶺薬師泣く如く

2月21日(日)22日(月)で弟の三回忌の為、冨山に帰った。あいにくのお天気で、弟の好きな薬師岳もどんよりとして、まるで泣いている様であった。「雲海や巨鯨の如き薬師岳」(重男)とスケールの大きな句を作っていた弟ではあった。余りに突然逝ってしまったので、心の整理が難しい・・・・・・。
2016.02.23 三回忌
立山連峰(H28,2)

寒ぬくし故郷の知らせの三回忌

弟の重男が亡くなってから、はやまる二年が過ぎた。義妹から三回忌の案内状が来て、今更ながら年月の経つ早さを感ずるのである。立山連峰は今も変わら雄大な景色を見せてくれてはいるが・・・・・・。