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2016.10.25
辛夷賞

一筋の道秋天に続きをり
我が故郷、立山連峰の2月の風景を心に浮かべつつ、平成28年10月9日辛夷年次俳句大会で「辛夷賞」を受賞した。まだまだ道半ばもいいところだが、これからも精進しなさいという励ましの賞だと理解しつつ頂いた。俳句を勧めて下さった中川岩魚先生、ご指導頂いた前師福永鳴風先生、そして、まだまだ未熟な私を支えてくれた全ての方にご報告申しあげたい。
下記五句がその対象句である。
・老鶯の声あるばかり父祖の山
・蛇笏忌を山峡深く分け入りて
・立春の星溢れたる国境
・夕浅間残花の色もやはらかに
・雪形に狙ひを定めティーショット
この賞を今は亡き父と母に捧げるものである。
山元 誠拝
2016.10.12
八ケ岳連峰

霜月夜神話を宿す八ケ岳
八ケ岳と富士山の背比べ「神話八ケ岳」には富士山と背比べをして勝利、しかし富士山に蹴り飛ばされて八つの峰になったという神話がある。何処の山にも神話があるが、ダイナミックな神話ではある。蹴りと飛ばされた八ケ岳の悲しみの涙が溜まって諏訪湖ができた・・・・・、などなど。霜月夜の夜に眺めると何となくそうなのかな~と納得させられたりする。不思議なものである。八ケ岳とは赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、権現岳、編笠岳、西岳。名前と山が一致しないが、とにかく裾野が広く、どこからどこまでとか、長野県と山梨県からとでは趣きが違うだろうと考えさせられたりする。私は「霜強し蓮華と開く八ケ岳」(普羅)が一番好きだが、「主峯以下雪新なる八ケ岳」(松本たかし)、「炎にも春の草の香八ケ岳」(飯田龍太)、「花野より巌そびえたり八ケ岳」(相馬遷子)がある。
2016.10.12
八ケ岳遙か

水澄むや八ケ岳(やつ)山麓の遺跡群
旧師前田普羅の句「霜強し蓮華と開く八ケ岳」の事を話し、どこで詠まれたのかとお聞きしたところ、先輩のK氏は「井戸尻遺跡」には古代蓮が咲いており・・・そこからではないか?とのこと。なるほど確かに・・・・・・。よく調べてみると、八ケ岳連峰の山麓には縄文時代の遺跡が多い。水が澄んでとても綺麗なだけでなく、縄文時代の人にも、食物、飲料の為の水として文化の育つ要因になっていたのであろう。
2016.10.12
秋色の八ケ岳

秋色の八ケ岳(やつ)に抱かれしゴルフ場
三井の森蓼科ゴルフ倶楽部でのゴルフは最高であった。当日9月30日(金)のみ快晴で、まさにゴルフ日和であり、何にもまして秋色ともいうべき八ケ岳に抱かれたゴルフ場で、プレイできる幸せを感じたものである。単独の山の名前は記憶にないが、各ホールから素晴らしい景色が眺められる。旧師前田普羅の句、「霜強し蓮華と開く八ケ岳」を思い出しながら、一打一打を打たせてもらった。素晴らしい時間を持てたことに感謝するばかりである。
2016.10.12
霧の蓼科高原

霧の海風と遊びし八ケ岳
先月末、八ケ岳山麓にある先輩のK氏の家を尋ねた。素晴らしいロッジであり、K氏ご夫妻の豊かな生活が窺われた。1,450mでの生活はなかなか想像がつかないが、高山植物が庭に咲いているのは、また白樺、ブナの木に囲まれて生活できるのはなんとも羨ましい。暖炉があるのも良い。その後、皆で横谷渓谷にある横谷温泉に向かう途中、霧の中で御柱祭の看板がたっていた。御柱祭について、K氏がいろいろ説明してくれたが、なんとも言えない豊かな時間ではある。
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