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2017.08.12
爺が岳

大雪渓霧のかなたに爺が岳
小雨そぼ降る名峰「針が岳」・・・・。今年は本当にお天気には恵まれなかったが、最後の最後、雪渓を下りていると、夏霧のかなたに「爺が岳」が顔を出してくれた。山の神様も小粋なことをしてくれるものだ。満足しながら、慎重に、確実に、大雪渓を下りた。
2017.08.12
大雪渓を下りる

滑落のリスクも涼し雪渓に
人は何故山に登るのだろう?汗を流して登っても、登った以上は下りなければならない。大雪渓は口を開けて待っている様だ。今年は思った以上に雪がおおく、それにも増してクレパスが大変気になった。今年の「針の木大雪渓」は、少なくとも私にとって、印象に残るものとなった。
2017.08.12
雷鳥の親子

ガレ場には雷鳥親子楽しげに
針の木岳の頂上には土砂降りの合間をぬって行った。
針の木岳は2,821mの山で冨山県立山町と長野県大町市にまたがる。中部山岳国立公園内にあり、後立山連峰の最南端の山である。黒部湖をはさんで立山連峰と体列している名峰。コバルトブル―の神秘的な黒部湖とその上部に連なる立山連峰と剱岳の眺望は、ダイナミックスケールで圧倒的なボリュ―ムで迫る。
しかし生憎の雨で何も見えなかったが、高山植物と雷鳥の親子が楽しげに頂上付近のガれ場で遊んでいたのが印象に残った。最大の癒やしとなったが、針の木山荘に下りた頃にはずぶ濡れ状態であった。それもまた良しか・・・。
2017.08.12
針の木峠の道標

コルに立つ雪渓を背の道標
針の木峠に来て思うのは、戦国時代、時の冨山城主佐々成政が厳冬期に家臣を引き連れてザラ峠から黒部峡谷を経て針の木峠を通り、浜松の徳川家康のところへ直談判に行った史実があるとされている事である。何と言って良いか感慨深いものがある。1584年のことで、成政のこの行為を「さらさら越え」と呼んでいる。その際に膨大な金と銀を埋めたとする伝説がある。道標は、我々の人生の道標にも通じているのであろうか?
2017.08.12
チングルマ(レンゲ沢)

巻き道に出迎え嬉しチングルマ
針の木雪渓を外れ、レンゲ沢を針の木岳と蓮華岳のコルにある針の木峠を目指す。急な登りの巻き道に、チングルマが可憐な花を咲かせ出迎えてくれた。慎重に確実に登らなければならない者にとって、実に嬉しい高山植物ではある。可憐な花に元気を貰い、最後の登りを頑張る。
2017.08.12
大雪渓上から

アイゼンを外す嬉しさ大雪渓
アイゼン無くして登れないが、外せる嬉しさはやはり何とも言えない。雨の中、雪渓を登りきったという満足感が少しはある。実際は、これから巻き道をそれなりに登る訳だが、次のステップと考えたい。
2017.08.12
大雪渓登攀

大雪渓登れば登るほど急に
両サイドから岩が競り出している所は、流石に急峻な坂であり難易度が高い。25度~30度くらいは有るのだろうか?ピッケルを持ってこなかった為、非常にバランスが取りにくい。足を滑らすとそのまま滑落という事態になりそうである。最近はやりのストック持参の方が少なくともバランスは取り易いかなと思う。功能はそれなりにあるのであろう。
登山口の扇沢は1,433m、針の木峠は2,536mだから、およそ1,100mは最低本日登る訳だが・・・・・・、雪のおおさと悪天候が登り甲斐のあるものにしてくれた。
2017.08.12
針の木大雪渓

アイゼンの音を確かめ雪渓を
7月25日~27日で針の木岳に行って来た。扇沢から大沢小屋、そして針の木大雪渓への道だが、今年は雪がおおく、何といってもそぼ降る雨の中での大雪渓登攀となった為、霧及びメガネが曇って、ひたすら一歩づつ、アイゼンを頼りに足を前に出すことになった。
針の木大雪渓は剱沢大雪渓、白馬大雪渓と並び「日本三大雪渓」の一つに数えられているが、流石に登り甲斐がある。
2017.08.09
矢切の渡し

涼風に矢切の渡し静もれり
江戸川添いも暑かった。しかし、矢切の渡しを見ていると何故か涼しそう。かつ静けさまで感ずる。伊藤左千夫の小説「野菊の墓」で政夫と民子の悲しい恋の舞台であることを考えると何となく・・・静けささえ感ずるのである。ちあきなおみの「矢切りの渡し」もなかなかであった。
2017.08.09
帝釈天参道

汗拭きて参道歩く幸せも
写真は朝早いものしかなかったが、お昼ともなると「川千屋」の前あたりというか、参道は人で溢れる。帝釈天の凄さか?大したものであると感ずる。暑い、暑いと言ってしきりに汗をぬぐう私達であるが、今年も災害が多いことを考えると、「吟行」なぞと、汗をふきふき参道を歩けること自体、大変幸せなことかもしれない。物事は考えようである。
2017.08.09
炎ゆる日

寅さんのカバン重たげ炎ゆる日は
今年は非常に暑い日が続く。朝の10時30分にはもう暑く感ずる。それにつけても、葛飾柴又駅での吟行は大変暑くて楽しいものであった。寅さんも実にカバンが重たげである。いつも思うが、カバンには何が入っているのだろうか?
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