2018.01.31
素晴らしきかな

今日ありてこその明日や寒明くる
自然の芸術、造形物を見ていると嬉しくなる。何せこんな寒さだからこその産物である。そういう意味では、今日本列島を寒気団がおそって来て、1週間ぐらい寒い日が続くというのも、また嬉しいこととも考えられる。いかなることがあろうと、その瞬間瞬間を大切に生きていくことが肝要なのかもしれない。
「なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでも
それがただしいみちを
進む中でのできごとなら
峠の上りも下りもみんな
ほんとうの幸福に近づく
一あしずつですから。」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より。
2018.01.31
裾野も長き

冬の日に映ゆる赤城の裾長し
蒼天にくっきりと黒いシルエットを浮かべている赤城山。この時期しか見れない赤城山の勇姿かもしれない。終の住居かもしれない赤城根に帰って来て何年になるだろうか? 毎日を自分なりに真剣に生きているつもりだが、余りにも時の経つのは早い。
先日、ある本を読んでたら宮沢賢治の文が載っていた。
「わたしたちは、
氷砂糖をほしいくらいもたないまでも、
きれいにすきとおった風をたべ、
桃いろのうつくしい朝の
日光をのむことができます。」
「注文の多い料理店」「序」より。
美しい自然に囲まれて生活できるのは、何ごとにも変え難い。
2018.01.31
雲置く浅間

悠然と黒き雲置く浅間山
下界は風がわりとあるのに浅間山の雲は凍てついた様に動かない。まるで浅間山の意志で雲を置いている様だ。今日は前橋南モールで選句をしていたが、その帰りの風景である。いつ見ても浅間山はゆったりと聳えているが・・・・・・。
2018.01.31
氷の芸術

氷にも偉大な力感じけり
昨日は長い距離を歩いた。寒さは相変わらず厳しいがお天気が素晴らしかったからである。それにつけても氷の結晶なのであろう。素晴らしい芸術品が滝川の水面上にある。言葉に出来ない・・・・・。
2018.01.28
囲碁楽し

風冴ゆる道もけわしき囲碁の会
昨日は本当に寒い日であった。囲碁の会の新年会ということで、何とか参加はしたものの、行った場所がまた寒い。エアコンが全然効かず、最近の毎日の温度の低さが建物を凍らせてしまったようだ。
天候も厳しいが囲碁そのものもなかなか上達しない。努力不足に尽きると思われる。(何かと理由をつけて・・・・・・・)
だけれども、皆さんの励ましのお陰で続けている。こんなに寒いのに、16名全員が集まる新年会はやはり素晴らしいと思う。
昨日、トーナメント戦で囲碁大会があった。なんとか「優勝」できたのは、師匠の石坂さんはじめ、皆様のご指導のお陰と、心から感謝をしたい。二連覇を果たせた。(ハンディのせいもあると思うが勝つのは嬉しいものである)。
囲碁は楽しい。私如きレベルでも、考える時間がなんとも楽しいのである。
2018.01.28
氷る蹲

氷たるままの蹲音も無き
確か22日(月)の午後3時頃から雪になり、雪は一晩で止んだが気温は、朝はマイナス4℃、最高で5度ぐらいの日々が続く。したがって、我が家の庭の蹲も氷ってしまい、静かな音も全くしなくなった。いったいこの寒さはいつまで続くのであろう。
「氷紋の又出来て来て今日暮るる」(上野章子)の句があるが・・・。因みに「氷紋」とは、窓ガラスに凍りついた氷の紋様のこと。
早くとけて欲しいものである。
2018.01.28
煌めく氷

煌めける氷のダイヤ神の業
朝日に輝く氷の結晶・・・・・。厳しい冷え込みの朝の散歩道。まさしく神業としか言いようがないほど美しい。あまりに美しく俳句に言い表わせないもどかしさを感ずる朝のひと時ではある。
考えてもしょうがないので、帰宅して美味しい珈琲を頂く事にする。
2018.01.28
氷の結晶

雪華と呼ばむと欲す氷かな
雪は氷の結晶として生成されるが純粋な六角形の結晶は花に似て「雪華」と呼ぶ。
中谷宇吉郎は「雪は天からの手紙」、といった。
「限りなく降る雪何をもたらすや」(三鬼)があるが、朝日に輝く氷の華は神業であり、まさに神様の贈り物と言える。
因みに、神様の贈り物を発見したのは我が家内。どうも私より好奇心が強いようである。
2018.01.28
氷のダイヤ

煌めける氷のダイヤと思ひけり
散歩道に一級河川の滝川がある。朝日に照らされダイヤの様に輝いて見えた。まさに自然の造形物、やはり自然は素晴らしい。「芦屋の地海風そよぐ砂氷」(杉本健司)の様な句も地域によってできる。前田普羅の提唱する、「地貌」の世界、なのであろう。
2018.01.28
白梅の咲く道

白梅や無言で歩く散歩道
スキ―場の様な朝の寒さに皆押し黙る。しかし、健康に留意されてる皆様はしっかり歩く。この凛とした空気がたまらなく気持ちが良いのかもしれない。
梅は早春にほかの花にさきがけて咲くため、「花の兄」とも呼ばれる。まだまだ寒い中、先日まで蕾のままだった梅が、ぽつぽつと咲きはじめているのに気付くとなんだかいじらしくなる。
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(嵐雪)があるが、実際は2月になるともっと寒くなると、NHK南予報士が昨晩言っていた。「むめが香にのっと日の出る山路かな」(芭蕉)ぐらいか・・・・・。
新訳聖書(マタイによる福音書)からの「地の塩」をとった「勇気こそ地の塩なれや梅真白」(草田男)がある。近代俳句で西洋文化を摂取する段階で生まれた秀句だが、未来に向けての強い意志、その具象化が白梅である。
2018.01.28
梅の花咲く

梅の花咲くなにごともなきように
東京では20㎝の雪で大騒ぎであるが、ここ前橋ではというべきか・・・・・、まさにマイナス4度にも関わらず梅が開花していた。
凛とした美しさは何とも素晴らしいものがある。
「しあわせの道はここより梅の花」(谷崎吐光)の様な句もある。
2018.01.24
門の雪

松籟を聴くこともなし門の雪
雪が積り、松も可愛そうな我が家の庭の風景である。実際は昨日23日のお天気で漸く身軽になった我が家の松と門ではある。
しかし、23日午前9時59分には草津白根山で噴火!!「本白根山(標高2,171m)」が噴火し、草津国際スキー場で訓練していた陸上自衛隊の隊員1名が噴石に当たって死亡したほか、他の隊員7名とスキー客4人の計11名が負傷した。心から、ご冥福を祈ると同時に自然の厳しさを感ずる。
個人的には、時々スキ―に行くので他人ごとではない感じがするのである。58人もの犠牲者を出した2014年の御嶽山噴火を思い浮かべる。御嶽山の教訓は生かされているのであろうか?自然に対し、人間はあまりにも小さい。
2018.01.24
雪降る

しんしんと雪降る庭の落葉かな
1月20日(土)21日(日)と東京での予定を終え、22日(月)、会社での仕事を午前中でこなし、午後高崎市で所用を果たしていると、
細かい雪が降って来た。天気予報は最近よくあたる。庭の積もった雪に落葉が舞う。
確か2014年2月(H26 年)であったろうか、関東は大雪に見舞われた。前橋も気象庁開設72年で初めての大雪(73cm)であった。我が家の雨樋は全て破壊され、銅が入手できず、修復に半年も費やした記憶がある。今回も25センチは積もったような気がする。東京都心でも23cmの積雪と1月としては64年ぶりの大雪とか・・・・・・。
写真は1月23日(昨日)の朝の風景である。雪の上の落葉に過ぎ去った年月を思う。
2018.01.23
雪の峰

良き知らせ誰に知らせむ雪の峰
新聞発表でご覧になった方も多いと思うが、全日本スキ―連盟(SAJ)は22日、平昌五輪日本代表内定選手23人を追加発表した。
ノルディックスキ―複合で又従兄弟の山元豪が入っていたので大変誇らしい気持ちだ。昨年末、ワールド・カップ7位が評価されたのであろう。勿論8位以内入賞がオリンピック内定の条件であったが・・・。
どうか、平昌五輪で先輩の渡部暁斗、善斗の兄弟とともに、頑張って欲しいものである。
雪の浅間山を見ていろいろ思うが、早稲田の後輩でもあるし、ベストを尽くすであろう。
2018.01.23
望郷の湯

池の面の影動かざる冬木立
「望郷の湯」の庭の池は凍っていて、とても寒そうだが、実際は暖かく快適な環境からの景色である。池の面(氷)に映っている冬木立は、当然だがびくともしない。
小田原征伐の後、沼田領は2万7千石(真田信之)である。真田宗家は植田(上田)で昌幸の領土(3万8千石)だが・・・・・。ともかく、それ以降5代にわたり91年間、沼田は真田家の領地だった。紆余曲折を経て、信州最大10万石松代藩(信之から10代目・幸民)で明治維新を迎える。
いろいろ考えながら、池の面に映る冬木立を見つめていた。
2018.01.23
お台場

冬の日を待つお台場の静寂かな
人工的に造られたお台場。ヒルトンから見る景色も無機質に感ずる。しかし、冬の日を待つ静かさともいえる。銀座から僅かな時間にこんな静かな空間があるのはなかなか素晴らしい。お台場の静寂の朝のひと時を、美味しい珈琲でも頂きながら、楽しむことにする。
2018.01.23
口上

三代の口上凛々し初芝居
一月二十日(土)新春大歌舞伎・「高麗屋」三代襲名披露を見に行った。「口上」「勧進帳」がことに私には素晴らしく感じられた。
二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目染五郎のそれぞれの口上、皆様の口上は何ともいえない味があったし、勧進帳では、幸四郎の弁慶が見事であった。富樫佐衛門(吉衛門)とのやりとりの場面、最後の見得を切る場面等、素晴らしかった!!
何事もプロになるには大変だし、それを維持・向上させていく努力たるや、大変なものであろう。その上にオリジナルなものを付け加えながら・・・・と想像すると、なかなかのものがある。受付近くにおられた、白鸚、幸四郎の奥様方の内助の功も想像がつく。
本日は安倍さんも来ておられたが、余程お好きか、前幸四郎(二代目白鸚)とお付き合いがあるのであろう。
2018.01.15
どんど焼き祈り

燃ゆる火に何を祈らむどんど焼き
神事から始まった 「どんど焼き」。やはり祈るはで無病息災であろうか? 蒼天に吸いこまれる様に炎が上がる。平成30年も素晴らしい年になりますよう、ただ祈るばかりである。
「どんど」は「どんど燃えろ、どんど燃えろ」という囃し言葉からきたとされる。
「どんど焼き果てて雪嶺に囲まるる」(石原八束)の句もあるが、渋川・北橘村のどんど焼きなぞ、まさにそうかもしれない。
2018.01.14
遥かな富士

遥かなる富士に目(ま)見えし初スキ―
八ケ岳連峰の右に富士山が見えた。素晴らしい天気のお陰かとも思える。スキ―場に来ると同時に山を楽しめるのは何とも有難いことではある。
「霜強し蓮華とひらく八ケ岳」(普羅)もある。素晴らしい一句。
「東の富士は天空に登仙、し、北の八ケ岳は地に端坐して重厚。こころみに地図を開いて、指で推測すると、ここから、富士まで、直線距離で約十里。(約40㌔)、八ケ岳もこれまた約十里。十里を距てて眺める山、の姿は理想的だ。それぞれ貫禄のある山の証拠だ」。 龍太の珠玉の随筆の一部。
なんとも幸せなスキ―であった。 シー・ハイル!!
2018.01.14
甲斐駒ケ岳

何時の日か雪の甲斐駒ヶ岳目指さむと
年末に初滑りに行った時、甲斐駒ケ岳が見えた。私にとって俳句を目指す原点である。蓼科ピラタススキー場、2,240m地点からだったと思うがはっきりと確認できた。大変勇気が出て来たのを覚えている。
「駒ケ岳凍てて巖を落としけり」(普羅)。極寒の山岳。真っ青な空の下、山容は雪に覆われ、わずかに岩肌が黒々とのぞいている。そんな静寂の中、不意に落石の轟音が轟く。寒さと落石との間に科学的な因果関係は無いが、この俳句世界では分かち難く結びつき、迫力ある冬の景を幻出している。やはり、前田普羅は山岳俳句の第一人者と言える。
今年は甲斐駒ケ岳に接して見ようと決めた。
2018.01.14
生後1カ月半

赤ん坊毛布の上に浮く様に
昨年末、10月24日撮影だから、生後49日(約1ヶ月半)の赤ん坊。何度見ても足元が宙に浮いて見える。可愛過ぎて宙を飛んでいるかのようだ。
なかなか面白い写真の「た―坊」である。すくすく育って欲しい。
2018.01.14
どんど焼き

蒼天にのびる櫓よどんど焼き
どんど焼きの櫓はいろいろである。ただ形に拘りなく、「どんど焼き」で無病息災を祈る。
「どんど焼き」とは小正月の行事で、正月の松飾り・注連縄・書き初めなどを家々から持ちより、一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事である。神事から始まったと思われるが、現在では宗教的意味合いは少ないのではないのでしょか。
群馬ではだるまを燃やすのが特徴かとも思える。
2018.01.14
眠り

ただ眠る子に幸あれと三が日
今年、正月に遊びに来た長女の長男・・・・。何といって良いか分からないが、ぐっすり眠っている姿は何かに例え様がない。単純に、ただ幸せになってくれと願うのみである。
「口あいて落花ながむる子は仏」(句仏)、東本願寺第二十三代・彰如上人の句だが、深い慈悲のほつほつと心に沁み入るような句と言える。子供とはそんな存在なのだろうか?
2018.01.14
ゆったり浅間山

ゆったりと雲と遊ぶや雪の山
雲か噴煙か? ゆったりと何事もないように、雲と遊んでいるかの様な浅間山。何ともいえない景色ではある。大好きな「一幅の絵」の様な現実の景色。(藤岡GC,西コース・アウト6番ロング)
2018.01.14
雪の浅間

鎮もれる雪の浅間と妙義山
昨晩冷えたせいだろうか、浅間山はすっかり雪に覆われていた。これでこそ浅間山かと思う。左側に真っ黒な巖に覆われた妙義山が見えるが、藤岡GC,西コース、インの13 番(ショート187yd)からの景色である。ゴルフをしているのか?山を見に来ているのか?自らに問いかけるホールだと思う。お陰でボギーになってしまった・・・・・・・・。
2018.01.14
寒暁

寒暁の月を友としゴルフへと
寒暁の月を見ながら初ゴルフに出かけた。6時20分はやはり寒さが厳しい。自宅近辺の今朝の気温は-4℃・・・。 見守ってくれるのはお月さまと星ひとつ。
但し、今日は風も無く、絶好のゴルフ日和であった。手が凍えたり、グリーンがカンカンで飛び跳ねる難しさがあったが楽しい一日ではあった。
2018.01.14
初浅間

雲の影巡る山裾初浅間
なかなか浅間が見えなかったが、漸く姿を現してくれた。雲の影がゆっくりゆっくり山裾を巡る、そんなゆったりした浅間山であった。
今年も素晴らしい年であってほしいものである。平成30年の始まりとも言える初浅間。
2018.01.14
初氷

恐れずに姿勢を正し初氷
新年(H30)の4日、散歩をしていたら、一級河川・滝川に氷がはっていた。面白い事に小さな鳥がその上を歩こうとしていた。恐れずにしっかりと前を向いて姿勢を正す姿はなかなかのものがあった。見習うべき姿かとも思えた。
2018.01.01
数へ日

数へ日を白き浅間と過ごしをり
昨年末は思い起こすと何かと忙しい日々であった。しかし、浅間山が何かと心を落ち着かせてくれたような気がする。
何といっても、この地にはどっしりと浅間山が聳えているから・・・・・・・。「数へ日を嬉しきことを数へつつ」(誠)の心境ではある。
2018.01.01
第九

第九聴く師走の街の喧騒に
第九が好きで、師走となると何となくサントリーホールにいる。今年は12月20日(水)読響で聴いた。合唱の方は新国立劇場合唱団で指揮者は三澤洋史さんであった。やはり三澤さん指揮、プロの合唱は違うなぁとも感じられた。
18日(月)仕事、19日(火)高坂CC,21日(木)仕事、22日(金)~24日(日)蓼科でスキ―と師走は師走で何故か忙しかった。今となれば、昨年末の話である・・・・。
「第九いま合唱に入る星の夜」(辻田克己)の句もある。好きな人にはたまらない第九である。