2018.04.29
尾白川渓谷

渓谷の水の音にも風光る
陽光の躍るような明るさに、風に揺らぐ景色もまばゆい。標高700~1,100m位はあるのだろうか、尾白川渓谷の水の音にも春の到来の喜びや希望が感じられる。春風がきらきら光りかがやく様に感じられる瞬間である。
駒ケ岳神社にお参りをし、エメラルド色の千鳥ヶ淵に行きたかったが、吊り橋を渡り少し進んだだけで今回はやめた。しかし、水が冷たく本当に心地良かった。行きどまりの看板がでていた様な気がしたが、旭滝、百合ヶ淵、神蛇滝、不動滝等は次回の楽しみとしたい。
甲斐駒ケ岳の登山口まで来た事で、それだけで今回は満足。岩が大きく多いのと若い登山者が多いのにびっくりした。自然の素晴らしさに皆さん気付いておられるのであろう!!
2018.04.29
菜の花や
2018.04.29
遥かなる甲斐駒ケ岳

残雪を覆ひて遥か駒ケ岳
雲を下に置くと、残雪を覆った駒ケ岳は、遥かかなたに御座すように見える。お天気に恵まれ、今日はまことに長閑だとも思う。連休二日目で、混雑しているとのニュースは別世界の出来ごとだとも思える。やはり、山は良い。機会があれば登ることに決めた。
2018.04.29
山藤と甲斐駒ケ岳

藤かほる蒼空(そら)に御座すは駒ケ岳
なんと言っても甲斐駒ケ岳の存在感は格別である。H30 年4月29日(日)、駒ケ岳とともにある。
「駒ケ岳凍てて巌を落としけり」(普羅)を思い出しながら・・・・・。
甲斐駒ケ岳は、甲府盆地から見ると三角錐の形をしている。厳冬期の夜、月光に照らされると蒼く光って見える。絶壁の静けさが伝わってくる。氷は巌の小さな割れ目にいり、やがて巌を切り裂くのである。その音さえも聞こえない静かさを思う。
2018.04.29
新緑と甲斐駒ケ岳

新緑や古刹を抱く駒ケ岳
今朝4時30分に家をでて実相寺からの甲斐駒ケ岳を見に行った。実相寺に午前7時過ぎにつきお参りをしたが、樹齢2,000年といわれる神代桜はじめ境内は新緑の季節であり、空気が凛として、なんとも気持ちが良かった。残雪の甲斐駒ケ岳はなんといっても素晴らしく、暫く佇んで仰ぎ見ていた。駒ケ岳はいつも古刹を懐に抱き、人の世をも遠くから見ているかのようでもあった。
2018.04.27
時雨亭

新緑を抜けし風あり加賀の地に
何時来ても「時雨亭」で一服する。お抹茶を頂きながら長谷池から来る風を受け無心で過ごす。
私は冨山で生まれたが、若い頃から仕事の関係上、金沢に来る機会が多かった。どこかでのんびりしたいといつも考えていたものである。ちなみに、兼六園内には、時雨亭、内橋亭、三芳庵、寄観亭、ことぶき、圏六亭の六つの茶店がある。霞ヶ池の内橋亭、瓢池の三芳庵もお奨めである。
「時雨亭」は、五代藩主綱紀がはじめて兼六園を作庭した頃からあった建物で、蓮池御亭(れんちおちん)とよばれていた。それは六代藩主吉徳によって建て替えられたが、藩政後期には「時雨亭」とも呼ばれ噴水の前にあった。・・・・・・・説明書には2,000年(平成12年)3月にこの地に再現とあった。
2018.04.27
新緑や

新緑に凛と際立つ赤モミジ
春の新芽がではじめる時から葉っぱの色が赤く、その後もずっと赤いモミジ。イロハモミジの園芸品種で「野村紅葉」というものらしい。新緑の中でひと際目立ち白の花との対比も美しい。金沢兼六園「時雨亭」の近くにあり、とても印象に残った。4月20日(土)の早朝のことである。
2018.04.27
金沢21世紀美術館

葉桜やあくまで蒼き空に映ゆ
金沢21世紀美術館は兼六園の傍にあるにしては近代的な明るい美術館である。妹島和世氏と西沢立衛氏との共同設計の建築物であるが何故かぴったり背景に溶け込んでいる。すでに葉桜となってはいるが、蒼空に桜が映えて美しい。「まちに開かれた公園の様な美術館」を建築コンセプトとした。
熊野古道を今月初め歩いて来たが、「熊野古道なかへち美術館」も同様、現在国際的に評価されている建築家ユニット「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が最初に手がけた美術館であった。建物は光が放出しているガラス箱の様な特徴的外観であった。
嬉しい偶然であった。
2018.04.26
大野寺

磨崖仏よくは見えねど枝垂れかな
大野寺は、奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派の寺院。山号は揚柳山、本尊は弥勒菩薩、開基は役小角と伝える。室生寺の西の大門に位置する。宇陀川岸の自然石に刻まれた弥勒磨崖仏がある事で知られ、枝垂れ桜の名所として知られる。
後鳥羽上皇の勅願により造立されたといわれる高さ13,8mの磨崖仏。大野寺の枝垂れ桜ごしに見る磨崖仏は日本一美しいとも言われる。
だけれども、磨崖仏は残念ながら輪郭がよく見えなかった。また、吉野山で桜が見れなかったこともあるが、大野寺の「小糸枝垂れ桜」は本当に美しく、天然記念物に指定されるほど貴重な珍しい桜とは知らなかったが、十分堪能できた。これも、弥勒菩薩のお陰であろうか。旅の終わりを締めくくるに相応しい桜ではあった。
小林古径の描いた、「弥勒」を思う。
2018.04.26
吉野山金峯山寺

秘仏とや総本山に散る桜
思わずも秘仏のご開帳に巡りあわせ、拝する事はできたのは幸せであった。まさに、散る桜の季節ではあったが・・・・。
金峯山寺は吉野山のシンボルであり、修験道の総本山。蔵王堂は正面5間、側面6間、高さ約34m、桧皮葺の、東大寺仏殿に次ぐ木造大建築。蔵王権現像(重文)3体が祀られ、本尊は高さ7mに及ぶ。国宝仁王門平成大修理勧進・蔵王堂秘仏御本尊特別ご開帳。即ち修理勧進の為、秘仏御本尊の特別ご開帳が行われていて運よく拝する事ができた。「声明と闇に浮かぶ蔵王権現」を開催、宿泊者限定夜間拝感。
日本古来の山岳信仰に、神道や仏教・道教などが結合し、独自の宗教として発達をとげたのが修験道で、その開祖とされているのが役小角(えんのおづぬ)である。7世紀後半、この役小角が千日修行によって金剛蔵王権現を感得され、その姿を山桜に刻んで吉野山に祀られたことが金峯山寺の開創と伝えられている。
2018.04.25
吉野下千本

散る花に旅の終わりを思ひけり
今回の旅行は吉野山の桜を相当期待して行った。山種美術館で事前に花見をしていったせいもある。
吉野山には古来桜が多く、シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が密集している。儚げで可憐な山桜が尾根から尾根へ、谷から谷へと山全体を埋め尽くしてゆく。中千本の桜、下千本の桜、夜桜ライトアップ、シロヤマザクラは下・中・上・奥の4箇所に密集しており、”一目に千本見える豪華さ”という意味で「一目千本」とも言われている。各々下千本、中千本、上千本、奥千本と呼ばれており、例年4月初旬から下旬にかけて下から順に満開になっていく。今年はあっという間に咲き、あっという間に散ったのであろう。
吉野の桜を楽しみ尽くす「旅」をしてみたいものである。奥村土牛「吉野」、石田武「吉野」の絵があまりに素晴らしかったのでよけいに残念である。
「みよし野の 山辺に咲ける 桜花 雪かとのみぞ あやまたれける(紀 友則)
「み吉野の よしのの山の 桜花 白雲とのみ 見えまがひつつ(読み人知らず)
2018.04.25
高野山精進料理

山菜に春の息吹と宿坊に
たらの芽、蕨、こごみ、ぜんまい、やまぶき・・・どれか確認できないが、山菜料理もゴマ豆腐とともに精進料理として宿坊(高野山)にでていた。ごまどうふ、お豆腐とは名がつくものの、じつはお豆腐ではなく、白胡麻と吉野葛を練り上げて作ったもの。高野山精進料理には欠かすことができないもので、胡麻の香りと滑らかな舌ざわりを味わうことができる。蕗の薹にも春の息吹を感ずる。竹の子、エンドウ豆、うど等もあった気がする。
高野山は和歌山県北部、伊都郡高野町にある周囲1,000m級の山々に囲まれた標高約800mの平坦地を指す。平安時代の弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教の聖地の一つである。
2018.04.25
節句

七ヶ月兜に凛々し端午かな
まだ七ヶ月目であるが、贔屓目に見てか、成長著しく感ずる。孫は可愛いものらしいが本当である。凛々しく見えるのは兜のせいだろうか?
「雨がちに端午ちかづく父子かな」(波郷)、風吹けば来るや隣のこいのぼり」(虚子)もあるが、もうすぐ子供の日である。最近遊びに来てくれない。
2018.04.23
中辺路の美術館

春の風受けし景色も懐かしき
熊野古道なかへち美術館は、近露の近くにたつ町立の近代的な美術館。中辺路ゆかりの画家たちの作品を中心に所蔵・展示してある。展示室周囲の回廊やロビーは全面ガラス張りになっているので、中辺路の美しい景色を絵画のように眺められる。
建築界のノーベル賞と名高いプリツカー賞に2010年、日本人として4人目の受賞という快挙を成し遂げた妹島和世(せじまかずよ)氏と西島立衛(にしじまりゅうえ)氏。世界から注目されている2人の共同設計作がこのなかへち美術館である。
金沢21世紀美術館とも通ずる。
2018.04.23
牛馬童子像

伝説の童子像にも春の風
中辺路、箸折峠近くにある。高さ50㎝程度の小さな石像。文字通り牛と馬の2頭の背中の上に跨った像である。一説には、延喜22年(922年)に熊野行幸を行った花山法王の旅姿を模して明治時代に作られたとされる。この石像のある箸折峠の由来は、花山法王が食事の為休憩をした時に、近くの萱を折って箸代わりにしたからと言われている。
木洩れ日の、古道の傍の牛馬童子像にも、春の風が何ごとも無かったかのように吹いている。気持ち良く歩けた古道である。
2018.04.23
熊野古道ガイドと歩く

語り部の声もはずみし春山路
中辺路のどの辺を歩いたか自信はないが、確か牛馬童子像のところは通った記憶がある。
熊野三山の聖域のはじまりとされる滝尻王子から熊野本宮大社まで、1泊2日で歩くロングコースもあるそうだ。(距離38㎞、標準歩行時間:各日6時間30分から7時間)途中近露王子か継桜王子の近くに宿泊。
熊野三山に至る熊野参詣道のうち、田辺から本宮、新宮、那智に至る山岳路が「中辺路」(なかへち)と呼ばれている。特に、平安時代から鎌倉時代に皇族貴族が延べ100回以上も繰り返した「熊野御行」では、中辺路が公式参詣道(御幸道)となった。
2018.04.19
熊野本宮大社

古(いにしえ)の願ひがのりし春の風
はるか千年続く、熊野詣での願いが聞こえる、全国の「熊野神社」の総本宮にあたる熊野三山。三山の中でもとりわけ古式ゆかしい雰囲気を漂わせるのが、聖地熊野本宮大社である。熊野参詣道のなかでも、多くの人々がたどった「中辺路」を歩くと、難行苦行の道のりを終え最初に辿りつくのが熊野本宮大社。最初に熊野本宮大社を拝む「伏拝王子」の名は、やっとたどり着いた熊野大社を伏し拝んだ由来からと伝えられる。
門に書いてあった、「御創建二千五十年」、「神を父に 仏を母に いただきて 熊野より興さむ 出発(たびだち)の時」 の文字が鮮明に思いおこされる。
何はともあれ熊野三山を詣でることが出来たのは幸いである。
2018.04.19
熊野速玉大社

春の空未来へ繋ぐ祈りかな
熊野速玉大社の門の左右に、大きく「未来へ繋ぐ」、「日本の祈り」 とあった。みょうに心に残る言葉だったので、あえて掲載しておきたい。
伊勢神宮とともに、古代から神々の原郷として、日本人の憧れの聖地となった遥けき熊野・・・。伊勢へ参らば熊野へもと、人々は参宮とともに原始信仰の息づく「減罪と再生の地 熊野」にも巡礼し、神詣でを繋いで来た。境内には御神木たる、樹齢1,000年のナギの巨木がある。平家一門の平重盛のお手植えと伝えられ、日本一のナギの巨樹である。ナギは熊野権現の御神木で、その葉は、笠などにかざすことで魔除けとなり、帰りの道中を守護してくれるものと信じられていた。
「松島の鶴になりたやはるの空」(乙二)、「春天に鳩をあげたる伽藍かな」(茅舎)等、の句もあるが、「未来へ繋ぐ」及び「日本の祈り」という二つの言葉に惹かれた熊野速玉大社であった。
2018.04.19
那智の滝

神であり仏でもあり那智の滝
「飛瀧権現(ひろうごんげん)」と呼ばれた那智の滝。権現とは仏が仮に神の姿で現れたということ。那智の滝には現在、「熊野那智大社飛瀧(ひろう)神社」が鎮座し、大己貴命(おおなむじのみこと)が祭られているが、神社といっても本殿も拝殿もなく、滝を直接拝む形になる。社殿がないことからもはっきりこの大滝が御神体であることを分からせてくれる。かっての熊野の自然崇拝の有り様を今に伝えている神社の一つである。
那智48滝のうちの一の滝で飛瀧神社のご神体である。日光の華厳の滝、立山の称名の滝とともに日本三名瀑の一。深い原始林を割って落ちる高さは133m。高さ、水量ともに日本一.麗しき白神に自然への畏敬を思いだす。
「神にませばまこと美はし那智の滝」(虚子)がある。
2018.04.19
那智大社の桜

花時を違へし我に山桜
今回の旅行には桜は待ってくれなかったようだ。しかし、那智大社の境内の山桜「秀衡桜」は私を待ってくれた。幹周が2mというが・・・。藤原秀衡が熊野権現の御分霊を賜わるべく夫人と参拝した際に奉納したと伝わる。
2018.04.19
青岸渡寺と那智の滝

春光が遥か熊野の滝照らす
青岸渡寺とは「青い彼岸に渡れる寺」という意味だと思うが、那智勝浦町にある天台宗の寺。山号は那智山。仁徳天皇の時、インド僧裸形上人の創建と伝える。西国三十三番第一札所。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺産)に登録された。
細かいところは抜きにして、何時か来てみたいと思っていた那智山に漸く来る事が出来た。大変嬉しい!!
2018.04.18
木洩れ日

春の風木洩れ日光る古道かな
古の人々の感動が少しだけ伝わって来る、杉並木に囲まれた世界遺産熊野古道「大門坂」に木洩れ日が・・・・。春の風が心地よい。
我々にとって、パリよりも遠いと感じられた、熊野三山に参拝出来るとはとても幸せな気分である。今日これからの時間が楽しみな、そんな気分が満ち溢れている。生かされていることに感謝したい。
2018.04.18
熊野古道大門坂

古(いにしえ)の面影残し光る風
古来より多くの参拝者たちを受け入れて来た熊野古道。古の面影が色濃く残る、情緒に富んだ石畳の道を歩くと、当時の参拝者達の息づかいが聞こえて来るようだ。そんな古道にも春の息吹が感じられる。
*日本三大古道・・・奥の細道(東北~中部)、中仙道(信州~中部)、熊野古道
2018.04.18
大門坂

那智山へ古道を歩む春の朝
日本三大古道の一つ、熊野古道を通る大門坂は、熊野詣で栄えた当時の面影を美しく残しており、聖地「那智山」へと全長600m、高低差100mの石畳が続く。267段ある。古の関所跡や霊場への入口と言われた「振ヶ瀬橋」、登り口に聳える樹齢800年の「夫婦杉」などが、参拝者を出迎える。かって坂の到達点に大きな門があったことから、「大門坂」と呼ばれている。
古来より天皇をはじめ庶民まで、多くの参拝者たちを受け入れて来た熊野古道・・・・。今朝、その面影をもっとも色濃く今に残している場所、大門坂に立っている。古の参拝者達の息づかいがまさに聞こえてきそうな雰囲気である。
2018.04.18
忘帰洞

春暁や海に続きし露天風呂
南紀随一の大きさを誇る大温泉郷・那智勝浦は世界遺産熊野古道の巡礼旅で古くから親しまれている。神様の息吹を感じる聖地はまさしく自然が主役である。太平洋を真近に見ながら朝日が昇るのを待つのもおつなものであった。押し寄せる黒潮の荒波を眺めながら、最高の時を過ごす。
2018.04.17
千年杉

立ち並ぶ千年杉に春の風
2,000年余の歴史を有する内宮参道には、神宮杉やヒノキの常緑樹の他、自生の木々のかおりにつつまれている。昔から歴代の天皇が樹齢500年から1,000年と推測されるこれらの鉾杉の下を通り参宮したことに思いを馳せ、絵巻物の中の歴史の光景を思い起こす。参道の樹齢1,000年以上の神宮杉は歴史そのものであり、歴史を見て来たのである。ご神木は特別な存在と言われる所以である。
参道の春の風をあび、家内もうれしそうだ。しかし参拝する人の多いこと・・・・・・。
2018.04.17
畏さに

畏(かしこ)さに拝する空の蒼さかな
「日本がここに集る初詣」(誓子)の句ではないが、私には何か畏れ多い感じがするのである。
「立ち並ぶ千年杉に春の風」(誠)ぐらいの軽い句を考えたが、伊勢神宮の内宮には独特な何かがあり、畏怖する気持ちを込めた句を載せたいので、あえて、上五に「畏(かしこ)さに」と詠ませて頂いた。
なにはともあれ、参拝して良かった。凛とした大気を感ずることができた。
2018.04.17
あざやかなつつじ

しずかさに煌めくものにつつじかな
伊勢神宮内宮を歩いていると、何故かしずかさを感じられる瞬間があった。そこには、つつじが春の日差しを浴び煌めいていた。伊勢神宮にお参りに来て良かったと思える瞬間であった。
2018.04.17
五十鈴川

のどかさや木洩れ日流る五十鈴川
春の日差しをあびて、なんとも長閑に流れる五十鈴川。平和の象徴かとも思う。神路山に発源し、皇大神宮の神域を流れて御手洗(みたらし)川となる清流である。御裳濯川(みもすそがわ)ともいう。世界が平和でありますように・・・・。
2018.04.17
お伊勢参り

春暁や心洗はる瞬間(とき)なれば
言葉なぞいらない瞬間である。伊勢神宮は何時来ても、心が凛となる。「気」が満ち満ちているからであろうか?
「元日や神代のことも思はるる」(守武)、「日本がここに集まる初詣」(誓子)。さらに、「何の木の花とはしらずにほひかな」(芭蕉)の句なども思いだす伊勢の地である。
平成25年(2013年)秋の、伊勢神宮「式年遷宮」の後にお参りに来て以来かと思う。何よりも、この場に今たてたこと。そして、ただ、ただ、「心が洗われる瞬間」 を持てたことに、感謝するばかりである。