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2019.03.24
丸尾滝

春暁の温泉煙(ゆけむり)上げし滝の音
霧島温泉郷の温泉水が集まって落ちる珍しい滝に出会った。「丸尾滝」という。旧国道223号沿いにある高さ23m、幅16mの流れは実に素晴らしい。冬季は湯けむりがたち上がり、何ともいえない滝の音が静かに響く。ある意味でもとて美しい滝と言えよう。
「霧島神宮」に来て本当に良かった。
家内の病気を癒やす為、「指宿温泉」ばかりであったが、霧島温泉もなかなかである。同じ鹿児島県にあるのだから、訪れて無かったのは不思議ではあるが・・・・・・。平成31年2月の出来事である。
2019.03.24
春の月

思わずもスーパーの名を春の月
今年(2019)の2月19日の宵から20日未明に見える満月は今年の満月のうち最大となる、いわゆる「スーパームーン」だとか。我が家の庭から見える、門の上の月は、春の月としか言えないが・・・・・・・・。(ブログは2月にバックします)
空気中の水分が増す春は、月も潤んだ感じがする。「秋の月はさやけきを賞で、春の月は朧なるを賞づ」と昔から言われる。スーパームーンは春なのに妙にすっきりしている。これもまた良しである。
「外にも出よ触るるばかりに春の月」(中村汀女)、「山脈の空みどりなす春の月」(相馬遷子)、等の名句もあるが、私には、「大空に春の月あり樹々の影」(普羅)が印象深い。それにしてもスッキリとした春の月であった。
2019.03.24
花桃

桃の花あくまで蒼き空に伸び
いつもの散歩道に花桃が咲いた。あくまでも蒼い空に映え、とても美しい。昨年の6月に怪我をし、夏、秋、冬、とリハビリの生活を余儀なくされたせいか、今年は特に春は良いなぁと感ずる。何れにしろ、日本は四季があり個人的にとても幸せである。
「ふだん着でふだんの心桃の花」(細身綾子)の句はよく皆知っているが、「めぐりあひしことの美し桃の花」(高屋窓秋)の句もある。なかなか詠めない素晴らしい句ではある。
2019.03.24
デンドロビューム

風光るリビングにあり蘭の花
3月になり日差しもすっかり春のいろをしている。即ち、春風もきらきらと光り輝くように感じられる。陽光の踊るような明るさに風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来に気持ちが晴れ晴れとするのである。我が家のリビングに胡蝶蘭が咲き、友人の狩野さんに頂いたデンドロビュームも満開の状況である。匂いが素晴らしい。蘭は季語としては秋。胡蝶蘭は晩夏。しかし我が国では春蘭もある。
「さゆの香にかくれて蘭のこころ哉」(会津八一)、カトレアの花ふさはしきたたずまひ(長谷川櫂)など思う。
「山々の甲斐路やことに風光る」(森澄雄)。
今年は北杜市の「山高神代桜」を見、甲斐駒ケ岳も見たいものである。
2019.03.24
結婚記念日お祝い

お祝いの花にまじりし冬薔薇
3月9日は結婚記念日だ。昭和50年(1975)だったから、2019年と云う事を考えると44年にもなる。今年の4月で平成も終り新しい元号の時代に入る。昔から、明治・大正・昭和の3代とよく言っていた気がするが、我々も、昭和・平成・○○の3代を生き抜く事になる。あっという間の様な気がするが、皆そうであろう。子供達がプレゼントを送ってくれた。いつもの事なので嬉しい。
「冬薔薇名づけて真珠日和かな」(万太郎)、「冬薔薇に土の香たかくなりにけり」(蛇笏)、「あま照らす日のしたゝりに寒薔薇」(麦南)なぞ思い出しながら、両親と子供達に感謝するばかりである。
2019.03.24
乳頭温泉の二人

雪の壁背を越すまでの温泉に
乳頭温泉郷も既に雪深い。子供達は鶴の湯にいったそうだ。まことに羨ましい限り。私は怪我の為、スキー禁止で、家でゆったり構えるしかないが、彼等はとても元気だ。
「てりかへす峰々の深雪春日落つ」(普羅)、飛騨紬に載ってた句が頭をよぎる。
2019.03.24
冬薔薇

東京砂漠ロビーを癒やす冬薔薇
先月友人と待ち合わせをした際、時間があったので帝国ホテルでお茶をした。ロビーには真紅の薔薇が飾ってあった。最近このロビーも殊に外人客が多くなり、更に国際化が進んだというべきか、何というべきか、よく分からないが、この薔薇に癒やされた。何時も思うが、この感性は見事である。ホテルニュー大谷は草月流の方の作品がロビーを彩ってくれているが、ここも実に素晴らしい。
確か、「よき言葉聴きし如くに冬薔薇」(後藤夜半)の句があったと思うが・・・・・・、まさにそんな気持ちである。
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