2020.03.31 花の下の二人
花の下の二人(令和2)

花を背に元気伝えし子は2歳

自粛ムード一辺倒の世の中であるが、子供達が元気をくれた。実のところ・・・ころは春なのである。日吉の美しい桜を背景にピースサインをしてくれている。もっと元気にいきたいものである。

タ―ちゃんはまだ2歳。先日は顔をはらした、青あざのある写真を送って来た。思わず「ケンカには勝ったのか?」とバカな質問をしたのが恥かしい。男だから、強くて優しい子に育ってほしいものである。難しいことは抜きにしてやはり子供は世の宝である。

口あいて落花眺むる子は仏(句仏)、の句もあるが、ピースの子供はもっと素晴らしいとも思える。句仏は「長き夜を弥陀頼む身の置所」の句もある。これもまた素晴らしい。大谷粗描が懐かしい。

雪の庭(令和2)

ただならぬ気配消すかに春の雪

3月29日(日)、天気予報通りここ前橋にも雪が降って来た。コロナの爆発的感染を抑える為、28日(土)29日(日)は不用不急の外出を控える様に、との都知事、首都圏の県知事の自粛要請があったが、まさしく寒くて家にいるのが最適のように、天から降って来た春の雪である。不安・・・・とかの気持ちを一時忘れさせてくれる天の恵みであろうか。

弥陀ヶ原漾ふばかり春の雪(普羅)、の句とはかなり趣きが違うが、春の雪はそれだけでも情緒たっぷりである。人月の弥陀ヶ原なる雪景色(高木晴子)のような句もあった。早く終息してほしいコロナウイルス騒ぎである。

桜咲く(令和2)

切らるるを知るや今年も咲く桜

近所で道路拡張工事が計画されている。その最中、道の真ん中になるであろう位置に桜の老木がある。自らの運命を知るか知らずか今年の春も美しい桜が咲いた。まるで、コロナの騒動で心中穏やかでない日々を過ごしている我々に、もっとどっしりと構えなさいと言っているかのように・・・・・。

自然の営みは素晴らしい!! しかし、私がもう少し広い土地を所有していたなら、この老木(桜)を移し替えたい。そんな思いがシャッターを切らせるのである。