サグラダファミリアNO3(R3,11)

ハレルヤが流れこだます冬の空

神を賛美し、喜びを表す語、ハレルヤ。(主を褒め賛えよの意)
最近「ハレルヤ」とか「ギブ・サンクス」とかの歌が耳に残るようになった。何故かは分からない。

つい先日のピアノ・コンサートでゲルハルト・オピッツのべ―ト―ヴェンの4大ソナタを聴いた。「悲愴」と「月光」に癒やしを貰い、「テンペスト」と「熱情」に勇気をもらった。音楽は素晴らしい。12月は「合唱」だが、森麻季さんのソプラノ、錦織健さんのテノールが楽しみだ。

サグラダファミリアNO2(R3,11)

教会の冬の光に満ちる時

教会に柔らかな光りが満ち、心も充たされるのであろうか。私はクリスチャンではないので、宗教的な意味では分からないが、何となく心が満たされていくのは理解できる。ありがたくなるとよく聞くが・・・・・・。

アントニオ・ガウディに会って聞いてみたいことがいっぱいある。

サクラダファミリア(R3,11)

幾年を創造重ね街は冬

アントニオ・ガウディのサグラダファミリアは、何百年も年月を重ね、造り続けている。私には創造を重ねているように見える。だから凄いのである。

ローマ時代からの古い歴史を誇るドイツの文化都市、ケルンの街に聳え立つケルン大聖堂。ゴシック様式の建築物として世界最大の姿は、美しく圧倒された覚えがある。しかし、サグラダファミリアは何というか創っている、創造しているという感じがしてならないのである。やはり凄い。

大好きな日本建築には日本建築の凄さがあるが・・・・・。

2021.11.30 グエル公園
グエル公園(R3,11)グエル公園(R3,11)

小春日やとかげのオブジェ嬉しげに

ガウディのグエる公園である。小春日和でとかげのオブジェも何故か嬉しげに見える。
「ふんだんに小春日和を賜はらむ」(相生垣瓜人)の句を思い切り味わって欲しいものである。

カサ・バトリョ(R3,11)

バカンスの知らせは冬のバルセロナ

次女からの知らせはバカンスに行くとのことであったが、行き先がバルセロナとは羨ましい。こんなところにも、まとめてバカンスを採れなかった、即ち、コロナのせいで日本へ来れなかった事が影響しているのだ。

それはともかく、アントニオ・ガウディのカサ・バトリョも素晴らしい。一度は行きたいものだ。

2021.11.28 赤城山の初雪
赤城山初雪(R3,11,28)

霜月や赤城の山に白きもの

天気予報では、前橋市の今朝の温度は2度、最高で14度となっている。とにかく今年一番の寒さなのである。今朝、11月28日(日)、家内と散歩した時、とても空気が冷たかった。なので赤城山の方を見ると、白いものを頂いていたのが印象的であった。初雪なのだ!!とうとう初雪が赤城山にも降った。立冬といってもあまり感ずるものがなかったが・・・・・・、初雪ともなれば、である。

11月度、東京辛夷句会に出した、「豊穣の大地静もり冬に入る」(山元 誠) の句が思い浮かぶ。時の経つのは早い。

2021.11.28 73歳誕生祝
73歳誕生祝(R3,11,27)

賜はりし花々そこに冬薔薇

いつも長女には誕生日プレゼントを頂いている。まことに嬉しいの一言に尽きる。11月27日(土)、今年も頂いた。いろんな花に交じって、紫の冬の薔薇が一際目を引いた。美しい花ばかりで全て素晴らしいが、一際、際立っているのであろう!!

夕方、フランス・ノルマンディーから次女がラインを入れてくれ、アントニーの両親、ジルベールさんとアニックさんとも顔を合わすことができた。お元気そうなので安心する。と同時に、はやくコロナ禍が終息してほしいと願う。またお会いしたいものである。

とにもかくにも、娘二人の気配りには頭が下がる。小生は幸せ者なのかもしれない!!


建仁寺の竜(R3,11,4)

爽やかに法堂鎮めし雲竜図

建仁寺は京都市東山区にある臨済宗建仁寺派大本山で京都五山のうち第三位の格式を持つ京都最初の禅寺である。開山は栄西禅師、開基は源頼家である。本堂や法堂(はっとう)の天井や襖には「昇り龍」がよく描かれる。龍は仏教を護る八部衆の一つである。ちなみに、海北友松が制作した日本を代表する水墨画群、重要文化財「建仁寺丈障壁画」五十面のうち礼の間を飾る八面の襖絵は見事である。11月4日(木)兄の納骨に際して目の保養となった。

2,002年の建仁寺創建800年を記念して小泉淳画伯が2年の歳月を掛けて描かれた「双龍図」(法堂、天井画)もある。加えれば、俵屋宗達の有名な傑作「風神雷神図屏風」も有名な傑作で、美しく迫力がある。

清水寺の賑わい(R3,11,4)

薄紅葉なれど賑わふ舞台かな(清水寺)

修学旅行の生徒さんがたがきているとは思いもよらなかったが、各地の小中学生なのであろうか、清水の舞台が一杯になっていた。コロナ禍が一段落したせいであろうか!! 混雑はあたり前の本来の姿は望ましいと思わなくてはならない。

ただ11月4日(木)現在、清水寺界隈の山は薄紅葉までもいかない。「山紅葉し初むる一樹々々づつ」(今井千鶴子)の様な風情は感じられないが、さすが清水寺、人の出だけはたいしたものである。



山中湖紅葉(R3,11,3)

親子して楽しむ湖畔燃える秋

11月初旬、時を同じくしてタ―ちゃんは山中湖にいた。素晴らしい紅葉にタ―ちゃん&ふ―ちゃん親子はとても楽しそうである。まさに、「燃える秋」である。我々は明日は清水寺に挑戦してみる事にした。紅葉していれば良いが・・・・。


下鴨神社の黄葉(R3,11,3)

神橋を黄葉が被ふ一日かな

11月4日、大原三千院へお参りした後、下鴨神社・糺の森を歩いた。太古の自然を遺す森、人の心を伝える森と言われているだけあって清々しい気分になる。拝礼して下鴨神社の中を歩き、黄葉の美しい所に来た。なかなか美しいものだ。時期的には京都の紅葉は11月20日~12月始めなのであろう。小春日和とも言える一日を、ゆったり過ごすことが出来たと思う。

今年は5月以来の京都である。私にはやはり京都は特別の地だと再認識する。昼も良いし、朝も夜も良い。「京に住む人をうらやむ花の頃」と詠んで、若い頃、中川岩魚先生に褒めて頂いたが、私には本音である。

2021.11.27 三千院の仏
大原三千院(R3,11,3)

身にしむや別ればかりの続く日々

昨年末の「山の友」である風間良君の死、そして5月には兄・飛鳥の突然の死。別ればかりが続く日々である。人間はある程度の年齢で必ず死を迎えるが、身のまわりにばかりおきる気がする。そして、そんな淋しさを感ずる今日この頃なのである。

11月3日(水)大原三千院に行った。入ってすぐの部屋で仏が迎えてくれたが、やさしい顔に遭遇しほっとした。「この世もすてたものではないよ」と言ってくれてる様な、そんな優しさを感じたのである。

「ダイセンジガケダラナヨサ」なんて歌があった。が、しかし、「不貞腐れるのもいい加減にしろよ」と叱咤激励を受けた気がする。


2021.11.27 祇園枝垂れ桜
祇園枝垂れ桜(R3,11,2)

秋澄みてまさかの時期の枝垂れかな

「花舞ふや別れと出合ひ繰り返し」なんて句を詠んでたら、まさか兄との別れが来ようとは・・・・・・・。

大谷租廟の本堂と親鸞の御廟でお経をあげて頂き、無事納骨を終え、丸山公園を散歩した。祇園枝垂れ桜を久しぶりにみる事になったが、やはりこの祇園枝垂れ桜は春の時期に見たいものだとつくづく思う。ただ秋の空が澄んで綺麗なのが救いか。

大谷祖廟参道(R3,11,2)

兄と行く参道安堵の薄紅葉

11月2日(火)に兄・飛鳥(本名正気)の分骨を持ち大谷祖廟への参道を上った。まだ紅葉ではなく薄紅葉の京都であるが、何故かほっとした。大谷祖廟へは私が分骨を持っていくと、5月に姉に約束していたからかもしれない。漸く父と母が眠る京都・大谷祖廟へ、約束通り、兄を祀ることができたのである。

思えば、亡き母と炭屋に宿を取り、父の納骨に来たのは、確か平成2年(1,990)かと思うので、31年前になる。その間に母が亡くなり(平成24,8)(2,012)、その分骨は兄が納骨した。令和3年(2,021)に,思わずも兄を祀ることになろうとは・・・・・・・・。

人生は継続というか、順繰りなのかもしれない。我が「山元家」の末長い繁栄を心から祈念するものである。