目黒川沿いの桜(R4,3,30)

ビルを背に川面に枝垂れ桜かな

目黒川沿いの桜が満開と聞き、3月30日に桜を見にいった。見事な枝垂れ桜であったが、いつも山の中の広いところで見ているせいか、少し違和感が感じられた。都会の景色だと感じた訳である。

夕闇や枝垂桜のかなたより(芥川龍之介)、朝ざくら雪嶺の威をゆるめざる(木村蕪城)、観音の大悲の桜咲きにけり(正岡子規)の句なぞを思い出しながら中目黒界隈を散歩した。

2022.04.26 藤岡GCの桜
藤岡GC桜(R4,4,8)

舞ふ花に至福の時を賜れり

藤岡ゴルフ倶楽部、アウトの6番ロングのグリーン近くの桜がとても美しく咲いていた。それこそこのホールはコースに沿ってである。この季節の藤岡ゴルフ倶楽部は一見の価値がある。最近健康の為に週一回はゴルフをすることに決めているが、春には春の素晴らしさが感じられる。

この時期、このホールでパーオンし、バ―ディ、パットを打てると最高の気分になる。まさに至福の時間とも!!

オリオンの真下春立つ雪の宿(普羅)、乗鞍のかなた春星かぎりなし(普羅)、
春は素晴らしい季節である。なんといっても、星が輝き、桜が咲いている。

敷島公園池の桜(R4,4,5)

風受けて水面に揺れし桜かな

前橋市敷島公園の池はゆったりしている。自然そのものなのかもしれない。春の風がそれこそ気持ちよく吹き、水面に桜の花が揺れている。心が癒される瞬間である。最近、心が忙しさに追われ、ゆとりが 無くなっていた。なので、久しくブログを書く余裕がなかったやに思う。やはり自然の中にでて、自分本来の生活を取り戻さなくては・・・・・・・。

雪つけし飛騨の国見ゆ春の夕(普羅)、 蔓かけて共に芽ぐみぬ山桜(普羅)、の句なぞ思いだしゆったりしたいものである。
何故か、春暁のあまたの瀬音村を出づ(竜太)の句が頭に浮かんだ。コロナ禍で旅に出てないからかとも思う。

2022.04.26 敷島公園桜
敷島公園枝垂れ桜(R4,4,5)

花守の心が咲かすさくらかな

前橋市に敷島公園がある。そこに「祗園枝垂れ」の孫桜が咲いている。平成6年、前橋市観光連盟が前橋の顔となるような寿命の長い桜をと、日本を代表する桜守の第16代佐野藤右衛門氏に依頼したところ、当初1本の予定が「京都から遠い前橋に一人だけで嫁がせるのは忍びない」と同じ品種10本とともに植樹された。彼は「桜は人の言葉が分かる」という。愛情をもって前橋市民が接したからか、美しく健やかに成長して現在に至っている。

咲く花に桜守りをも思ひけり(誠)、即ち、心が咲かす美しい桜である。
さまざまなこと思ひだす桜かな(芭蕉)