2015.06.26 額の花
額紫陽花(H27,6)

友ありてこその句座なり額の花

最近特に感ずることである。国文学者、尾形仂は、座とは何か。日本独特の文芸様式である俳諧の本質は、人の和をもって始まり、それをもって終わる。すなわち、俳諧における座とは、文芸的な人間連帯である連衆心(れんじゅしん)を営んだ場である。孤独を自覚する者同士が、日常性とは別次元の関係でつながり、生きる楽しみを共にする。俳聖・芭蕉にとって座こそ、その詩情を誘発し、増幅し、普遍化する。いわば彼の詩の成立に不可欠であったと説いている。また、大岡信はその解説で、この「座の文学」という労作は、俳諧というものが、根本的に「睦み合う連衆心」の産物であり、孤高の態度で他者を見下し、拒絶する行き方とは正反対のものである所以を、感嘆すべきねばり強い説得力をもって解き明かしている、と書いている。「さもありなん」である。
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