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2018.01.28
白梅の咲く道

白梅や無言で歩く散歩道
スキ―場の様な朝の寒さに皆押し黙る。しかし、健康に留意されてる皆様はしっかり歩く。この凛とした空気がたまらなく気持ちが良いのかもしれない。
梅は早春にほかの花にさきがけて咲くため、「花の兄」とも呼ばれる。まだまだ寒い中、先日まで蕾のままだった梅が、ぽつぽつと咲きはじめているのに気付くとなんだかいじらしくなる。
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(嵐雪)があるが、実際は2月になるともっと寒くなると、NHK南予報士が昨晩言っていた。「むめが香にのっと日の出る山路かな」(芭蕉)ぐらいか・・・・・。
新訳聖書(マタイによる福音書)からの「地の塩」をとった「勇気こそ地の塩なれや梅真白」(草田男)がある。近代俳句で西洋文化を摂取する段階で生まれた秀句だが、未来に向けての強い意志、その具象化が白梅である。
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