ブージバルの桜(R3,3,15)

花舞ふや眼帯かけし我が目にも

パリ郊外のブージバルに咲いた桜の花である。次女から送られて来た。寒いフランスにしては開花が早い感じがする。かくいう小生の今月・3月は、「目の手術」で厳しい日々ではある。しかし、3月10日の右目の手術。3月17日の左目の手術とも成功し、眼帯がとれた日の嬉しさは格別であった。

桜の花といえば、西行の和歌を思う。「願はくば 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」(西行)、「仏には 桜の花をたてまつれ わが後のを世を 人弔はば」(西行)。彼は、桜の花を愛し、桜の哥を詠み、数多くの秀歌を残している。また業平も良い。「世の中に 絶えて 桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」(在原業平)。他にも数々の名歌がある。「ここにさへ 嘸(さぞ)な吉野は花盛り」(吉野太夫)もある。吉野の桜を見に行った頃を思い出す。まさに、「さまざまのこと思ひだす桜かな」(芭蕉)である。

「京に住む人をうらやむ花のころ」(誠)の句を詠んだ頃が懐かしい。また、大好きな桜の花を、眼帯の中の心の目だけでなく、実際に見ることができ、本当に幸せである。

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